AdSenseレポートの見方【全21項目を個人ブロガー向けに解説・優先度と活用方法付き】
「AdSenseの管理画面にレポートの項目がたくさんあって、何をどう見ればいいか分からない」という方へ。
AdSenseのレポート画面には英語の項目が21種類並んでいます。全部見ようとすると混乱しますが、個人ブロガーが実際に使うのはそのうちの数項目だけです。この記事では全項目の意味・活用方法・優先度を整理して、実際の改善行動まで落とし込みます。

AdSenseレポートとは何か
AdSenseのレポートは、収益・クリック数・表示回数などの変化を確認するための機能です。
サイト別・ページ別・広告形式別・端末別など様々な切り口でデータを分析できますが、個人ブロガーが日常的に使うのはほんの一部です。まずは日別・週別・月別の収益推移・Top pages・Platforms・Ad formatsを中心に確認して、必要に応じて他の項目を見る形で十分です。
レポート項目の優先度早見表
| レポート名 | 日本語の意味 | 活用度 |
|---|---|---|
| Entire account by day | 日別・全体 | ◎ よく使う |
| Top pages | 収益上位ページ | ◎ よく使う |
| Platforms | 端末別 | ◎ よく使う |
| Entire account by week | 週別・全体 | ◎ よく使う |
| Entire account by month | 月別・全体 | ◎ よく使う |
| Ad formats | 広告フォーマット別 | ◎ よく使う |
| Sites | サイト別 | ○ 複数サイトなら使う |
| Ad units | 広告ユニット別 | ○ 手動広告なら使う |
| Countries | 国別 | ○ たまに使う |
| Custom channels | カスタムチャネル | ○ たまに使う |
| URL channels | URLチャネル | ○ たまに使う |
| Verified sites | 確認済みサイト | ○ 複数サイトなら使う |
| Ad sizes | 広告サイズ別 | ○ たまに使う |
| Content platform | コンテンツ種別 | △ ほぼ不要 |
| Products | プロダクト別 | △ ほぼ不要 |
| Custom search styles | カスタム検索スタイル | △ 不要 |
| Targeting types | ターゲティング種別 | △ ほぼ不要 |
| Bid types | 入札タイプ別 | △ ほぼ不要 |
| Served creatives | 配信広告クリエイティブ | ✕ 上級者向け |
| Creative sizes | クリエイティブサイズ | ✕ 上級者向け |
| Ad networks | 広告ネットワーク別 | ✕ 上級者向け |
◎ よく使う項目の解説
1. Entire account by day(日別・アカウント全体)
日ごとのAdSense収益を確認する、いちばん基本のレポートです。
- 推定収益:その日の収益
- ページビュー:記事が見られた回数
- クリック数:広告がクリックされた回数
- CTR:広告がクリックされた割合
- RPM:1,000回表示あたりの収益目安
収益が増えた原因が「アクセス増」なのか「クリック数の増加」なのか「RPMの上昇」なのかを分けて考えることが大切です。
昨日だけ収益が高かった場合、次の順番で確認します。
- ページビューが増えたのか
- クリック数が増えたのか
- RPMが高かったのか
- 特定の記事が伸びたのか→Top pagesで確認する
伸びた記事が分かれば、その記事に関連記事リンクを追加して回遊を促す改善につなげます。
日別レポートだけを見て一喜一憂しすぎるのは危険です。AdSenseは日によって収益が上下しやすいので、日別レポートは「異常チェック用」として使うのがおすすめです。細かく分析するなら週別・月別レポートの方が流れを把握しやすいです。

2. Top pages(収益上位ページ)
収益や広告表示が多いページを確認できるレポートです。
AdSense改善でまず見るべきレポートです。ただし単純な「収益が高い記事ランキング」ではなく、直近30日間で広告リクエストが多かったページが中心になります。
- ページ別の推定収益:収益が出ている記事
- ページビュー:よく読まれている記事
- RPM:収益効率が高い記事
- クリック数:広告が反応されている記事
- 収益が高い記事:関連記事を増やす・内部リンクを追加する・情報を最新にする・見出しを読みやすくする・スマホで広告位置を確認する・検索順位を落とさないようにリライトする
- アクセスは多いのに収益が低い記事:読者が答えだけ確認してすぐ離脱している可能性がある・広告と相性がよくないテーマの可能性がある。広告の配置と記事の構成を見直す
少ないアクセスで高収益の記事はTop pagesに出てこないことがあります。必要に応じてURL channelsやGoogleアナリティクス・Search Consoleもあわせて確認することでより正確に分析できます。

3. Platforms(端末別)
パソコン・スマホ・タブレットなど、どの端末で収益が発生しているかを確認できるレポートです。
- モバイル収益:スマホ読者からの収益
- PC収益:パソコン読者からの収益
- モバイルRPM:スマホで稼ぎやすいか
- PC RPM:パソコンで稼ぎやすいか
- スマホのページビューは多いのにRPMが低い場合→スマホで広告が見られにくい位置にある可能性がある
- スマホで広告が見切れていないか・広告が多すぎて読みにくくないか・ファーストビューが広告だらけになっていないか・記事中広告の位置が不自然でないか・表示速度が遅くなっていないかを実機で確認する
今の個人ブログはスマホ読者が主流です。AdSense改善ではPC画面ではなくスマホ画面を基準に考えることが重要です。

4. Entire account by week(週別・アカウント全体)
週ごとの収益推移を見るレポートです。
- 週別収益:週単位の収益変化
- 週別ページビュー:アクセスの増減
- 週別RPM:収益効率の変化
- 前週比較:改善・悪化の確認
週単位で収益が下がっている場合は以下を確認します。
- 検索順位が落ちていないか
- アクセスが減っていないか
- RPMが下がっていないか
- クリック率が極端に下がっていないか
- 広告表示に問題がないか
「週末だけ強い」「平日に弱い」など読者の属性が分かることもあります。毎週1回チェックするレポートとして最も使いやすいです。
5. Entire account by month(月別・アカウント全体)
月ごとのAdSense収益を確認するレポートです。
- 月間収益:その月の収益
- 月間ページビュー:月間アクセス
- 月間RPM:収益効率
- 前月比:成長しているか
- アクセスが増えているか・収益が増えているか・RPMが落ちていないか・記事追加の成果が出ているかを確認する
- 確定申告の参考に収益推移を把握する。ただし実際の収益計上タイミングは振込日ではなく収益確定日(翌月初め)になる点に注意する
6. Ad formats(広告フォーマット別)
広告形式・配置方法ごとの成果を見るレポートです。ディスプレイ広告・記事内広告・インフィード広告・Multiplex広告などの形式に加えて、自動広告か手動広告かという配置方法の違いも確認できます。
- 広告形式別収益:どの広告形式が稼いでいるか
- 広告形式別RPM:収益効率
- クリック数:反応されている形式
- 表示回数:よく出ている形式
- 配置方法:自動広告か手動広告か
- 記事内広告の収益が高い→本文中の自然な位置に広告が入っている可能性がある。記事構成を崩さない範囲で広告位置を維持する
- アンカー広告の収益は高いが読みにくさが気になる→ユーザー体験とのバランスを確認する
- 自動広告の収益が高い→自動広告がうまく機能している。ただし広告が多すぎないかスマホ表示で確認する
- 手動広告の収益が高い→自分で設置した広告位置が合っている。Ad unitsと合わせてどの広告枠が強いか確認する
○ 状況によって使う項目の解説
7. Sites(サイト別)
複数サイトを運営している場合に、サイトごとの収益を比較するレポートです。
- サイト別収益:どのサイトが稼いでいるか
- ページビュー:どのサイトにアクセスがあるか
- RPM:収益性が高いサイトはどれか
- クリック数:反応があるサイトはどれか
- 収益が高いサイトに記事追加を集中する
- アクセスはあるのに収益が低いサイトを改善する
- 放置サイトの収益低下を確認する
- ジャンルごとの収益性を比較する。例えばAブログは月1万PVで3,000円・Bブログは月1万PVで500円なら、Aブログの方がAdSense収益に向いているジャンルの可能性がある
1サイトだけならあまり使いません。複数サイトを持っているなら、どのブログに力を入れるべきか判断する材料になります。
8. Ad units(広告ユニット別)
自分で作成した広告ユニットごとの収益を見るレポートです。
- 広告ユニット別収益:どの広告枠が稼いでいるか
- クリック数:どの広告枠が反応されているか
- CTR:クリックされやすい広告枠か
- RPM:収益効率がよい広告枠か
広告ユニット名を「記事上広告」「目次下広告」「本文中広告」「記事下広告」「サイドバー広告」のように分けて作成しておくと、どの位置の広告が収益に貢献しているかが分かります。
- 記事上広告の表示回数は多いのにクリックが少ない場合→読者に見られているだけで反応されていない。配置や広告形式を見直す
- 記事中広告のRPMが高い場合→本文中の広告配置が合っている可能性がある。配置を維持してリライトで記事を充実させる
9. Countries(国別)
どの国の読者から広告収益が発生しているかを確認できるレポートです。
- 国別ページビュー:どの国から読まれているか
- 国別収益:どの国から収益が出ているか
- 国別RPM:どの国の収益性が高いか
- 海外アクセスが急に増えたとき・収益は増えたが日本以外のアクセスが多いとき・不自然なアクセスがないか確認したいときに使う
- 日本語ブログなのに不自然に海外アクセスが増えている場合はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析も確認する
普段から毎日見る必要はありません。収益やアクセスに違和感があるときに確認するレポートです。
10. Custom channels(カスタムチャネル)
自分で広告ユニットをグループ分けして比較するための機能です。
「記事上広告グループ」「記事下広告グループ」のようにグループを作り、どちらの収益が高いか・どちらのRPMがよいかを比較できます。
注意点として、同じ広告ユニットを複数のカスタムチャネルに入れると表示回数やクリックが複数のチャネルに記録される場合があります。厳密に比較したい場合は広告ユニットの分け方を整理しておく必要があります。
初心者は無理に使う必要はありません。手動広告をしっかり分析したい方には便利な機能です。
11. URL channels(URLチャネル)
自分で指定したページやディレクトリ単位で成果を追うための機能です。Top pagesが「人気ページを自動的に確認するレポート」なのに対して、URL channelsは「自分で追いたいページや記事群を指定する機能」です。
「AdSense審査」に関する記事群だけを見たい場合、example.com/adsense/ のようなURLチャネルを作ると、その配下の記事群の成果を継続的に追えます。
- 特定の記事URL・特定カテゴリのURL・収益化を強化したい記事群を指定して追跡する
- Top pagesには出てこない記事の収益を個別に確認したい場合に使う
12. Verified sites(確認済みサイト)
AdSenseで確認済みのサイトごとの成果を確認するレポートです。Sitesと似ていますが、複数サイトを持っているなら確認する価値があります。1サイト運営ならほぼ使いません。
13. Ad sizes(広告サイズ別)
広告枠のサイズごとの成果を確認できるレポートです。
- スマホではレスポンシブ広告の成果が高い→スマホ表示に合っている可能性がある。レスポンシブ広告を優先して使う
- PCでは横長広告の成果が高い→記事上や記事下の横長配置が合っている可能性がある
△ ほぼ不要な項目の解説
14. Content platform(コンテンツプラットフォーム)
広告がどの種類のコンテンツ上で表示されたかを確認するレポートです。個人ブロガー向けには通常ページとAMPページなどを分けて確認する項目と考えると分かりやすいです。
AMPページを使っていない通常のWordPressブログだけなら優先度は低いです。AMPを使っている場合は通常ページとAMPページの収益差を見るときに使えます。
15. Products(プロダクト)
AdSenseのどのサービスから収益が出ているかを確認するレポートです。通常の記事内広告だけを使っている個人ブロガーには不要です。検索向けAdSenseなど複数のAdSenseサービスを使っている場合のみ活用できます。
16. Custom search styles(カスタム検索スタイル)
検索向けAdSenseを使っている場合に検索結果広告のスタイルごとの成果を見るレポートです。通常の記事内広告だけを使っている個人ブロガーには完全に不要です。
17. Targeting types(ターゲティング種別)
広告がどのような仕組みで読者に表示されたかを確認するレポートです。記事内容に合わせて出たのか・読者の興味に合わせて出たのか・広告主が特定の広告枠を狙って出したのかを確認できます。
ブログ運営者が直接コントロールしにくいため参考程度で十分です。この項目を細かく操作するより、記事テーマを明確にして専門性のある記事を書く・読者の検索意図に合う内容にするという改善の方が現実的です。
18. Bid types(入札タイプ別)
広告主がどの支払い方式で広告を出しているかを確認するレポートです。
- CPC:クリックされると収益が発生するタイプ
- CPM:表示されることで収益が発生するタイプ
- Active View CPM:見える状態で表示された広告に対するタイプ
広告主側の仕組みに近いため直接操作しにくく初心者が深く見る必要はありません。見るとしても「クリック収益が中心か・表示収益が中心か」を把握する程度で十分です。
✕ 上級者・法人向けの項目
19. Served creatives(配信広告クリエイティブ)
実際に配信された広告素材の種類(画像・テキスト・HTML5・動画・ネイティブなど)を確認するレポートです。
広告配信を細かく管理したい上級者・法人向けです。個人ブロガーはTop pagesやAd formatsを見る方が実践的です。
20. Creative sizes(クリエイティブサイズ)
実際に表示された広告素材のサイズごとの成果を確認するレポートです。Ad sizesが「広告枠のサイズ」を見るのに対して、Creative sizesは「配信された広告素材側のサイズ」を見ます。細かすぎる分析項目のため個人ブロガーには不要です。
21. Ad networks(広告ネットワーク別)
どの広告ネットワークから広告が配信されたかを確認するレポートです。広告配信元を細かく分析したい法人・上級者向けです。個人ブロガーは記事別・広告形式別・端末別の改善を優先してください。
個人ブロガーの実際のチェック手順
AdSenseレポートを見る目的は数字を眺めることではありません。「収益に貢献している記事を見つけて改善する」「スマホで収益を逃していないか確認する」「どの広告形式・配置方法が合っているか把握する」という3つの行動につなげることが目的です。

- 毎日(異常チェックのみ):Entire account by day。昨日の収益・クリック数・PVに大きな異常がないか確認する。毎日は細かく分析しすぎず異常チェック程度で十分
- 毎週:Entire account by week。先週より収益が増えたか・RPMが落ちていないか・クリック率が極端に下がっていないかを確認する
- 月1回:Entire account by month。前月より収益が伸びたか・記事追加の成果が出ているか・ブログ全体の成長を確認する
- 収益改善したいとき:Top pages。収益に貢献している人気ページを見つけて関連記事追加・内部リンク強化・リライトにつなげる。必要に応じてURL channelsやアクセス解析もあわせて確認する
- 広告配置を見直したいとき:①Platformsでスマホ・PCの差を見る→②Ad formatsで広告形式と配置方法の成果を見る→③Ad unitsで広告枠ごとの成果を見る→④Ad sizesでサイズごとの成果を見る
よくある質問
- レポートはどのくらいの頻度で確認すればいいですか?
-
週に1回程度が目安です。毎日確認すると日ごとの数字の変動に一喜一憂してしまいます。週次・月次でまとめて確認する習慣をつける方が傾向を正確に把握できます。収益が急に下がったときなど異常を感じたときだけ日別レポートで原因を調べてください。
- Top pagesに自分の記事が出てきません
-
Top pagesは直近30日間で広告リクエストが多いページが中心に表示されます。PVが少ない記事は表示されないことがあります。特定の記事を追跡したい場合はURL channelsを設定することで個別に確認できます。また少ないアクセスで高収益の記事を見つけるにはGoogleアナリティクスとAdSenseのデータを組み合わせて分析する方法も有効です。
- レポートのデータをCSVでダウンロードできますか?
-
はい、できます。各レポート画面の右上にあるダウンロードボタンからCSV形式でデータをエクスポートできます。確定申告の収益集計や月別データの保存に活用してください。定期的にCSVで保存しておくことをおすすめします。
- Ad formatsとAd unitsは何が違いますか?
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Ad formatsは「広告の形式・種類ごと(ディスプレイ・記事内・アンカーなど)」の成果を見るレポートです。Ad unitsは「自分で作った広告枠ごと(記事上広告・記事下広告など)」の成果を見るレポートです。Ad formatsでどの形式が強いかを把握して、Ad unitsでどの位置の広告枠が収益に貢献しているかを確認するという使い分けが効果的です。
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